コロナで混乱する世界の中で、足元にある暮らしに喜びを見つける
季節の巡りに寄り添うエッセイ19本
主菜からお菓子まで。お肉を使わない旬のレシピ12品
森での暮らしを紹介するコラム6本を収録!
本当の豊かさとはなんだろう。それは遠くにある得難いものではなく、私たちのすぐ側にあるかけがえのない日常にあることを、森で暮らす著者が語ります。
“豊かな暮らし”とは、一体どういうことでしょうか。私たちは、科学技術や通信技術の発達により、より便利で快適な暮らしを手に入れることができるようになりました。その一方で、地球環境は悪化し、経済的に豊かな生活の裏では、毎日の食事すらままならない人々が存在します。八ヶ岳南麓の森に暮らし始めて8年目を迎えた著者は、個人の生活と世界のつながりを、自然の偉大さや厳しさ、美しさに触れる森での暮らしを通して語ります。ノーミート料理を作り、野菜を育て、雪の中を歩き、自転車に乗り、日用品を手作りする。そんな自然と歩調を合わせて生きることが人間本来の喜びであり、本当の“豊かな暮らし”であることを綴ったエッセイと旬のノーミートレシピ、森での暮らしを紹介するコラムを収録。オールカラーで大きな活字、全ての漢字にルビが振られた読みやすい一冊です。(『日時計24』誌 2015年10月号~2020年11月号に掲載されたエッセイから19本を収録)
●谷口雅宣(生長の家総裁)「本書を推薦します」より
今の世界に“悲惨”や“暗黒”を探せば、それこそ数限りなく見つけることができる。(中略)が、その上で、「夜があっても朝や昼を忘れず、明るい中で改善の道を進もう」と著者は言うのである。この人生への積極性に、私はこれまで何度救われたことか。コロナをめぐる悲観的ニュースが多い中で、特に将来のある若い人たちに本書を推薦する所以である。
●「はじめに」より
新型コロナウイルスによる感染症の拡大は、今や喫緊の課題となった気候変動と同じように、自然と人間の深い関係を無視した結果と思います。
私たちには、未来を生きる人たちに、住みよい地球を残す責任があります。そのための工夫だけでなく、自然を愛することで自分も喜ぶための生活実践が書かれていますが、一つでも二つでもご参考にしていただければ幸いです。
【目次】
はじめに
春、雪解けの喜び
シロップを作る
何をまくか?
キャベツの青虫
男子と厨房
【春のレシピ】
大豆バーグ
つくしの佃煮風
きなこクッキー
コラム 暮らしの工夫。「○○だけ」
夏に見つめるいのちの輝き
良心を引き出す
明るい心のもとは
お盆の風習
永遠の価値
【夏のレシピ】
ベジ麻婆茄子丼
ハナビラタケのスープ
夏野菜のケークサレ
コラム 家庭菜園のすすめ
秋の彩り、豊かな時間
楽しいことをしよう
タルトタタンを当てよう
心ときめくもの
与える生活
【秋のレシピ】
きのこの炊き込みご飯
ベジミートソース
タルトタタン
コラム 手作りの楽しみ
冬だけの幸い
鬼グルミ
豊かさとは?
雪のある暮らし
明るく軽やかに
【冬のレシピ】
豆乳味噌ラーメン
キムチ
くるみクッキー
コラム 冬の季節仕事
つながる世界
心の声
コラム 「長坂子ども食堂」
たとえ世界が混乱しても
コロナが教えること
見方を変える
コラム 自粛期間の過ごし方
本書を推薦します(谷口雅宣)
食材索引
初出一覧
参考文献